Fantastic Pitching Machine プレゼンツ テレビじゃ見れない阿佐ヶ谷劇場「10.19 20th Anniversary 〜音の球宴v.s.プロ野球ナイト・激闘ダブルヘッダー〜」

ちょっと体調悪く前日スタッフとしてはいるはずだった落語会をブッチ。この日もお世話になっている方仕切りの落語会と裏表バッティングだったんだけどこちらに足を運ぶ。ヤキューウェブさんのサイトは以前からチェックしておりいつかは行きたいと思っていたイベント、ようやく足を運ぶ。と言っても第2部だけだったんですが。

その名の通りあのパリーグ最重要と言われている10・19から20周年の記念イベント。しかも田辺一凜さんが近鉄講談を語るというのだから足を運ばないわけにはいかない。

参加できなかった第一試合*1は野球関連音源のみをかけまくるDJチーム「プロ野球音の球宴」によるDJタイムが押したようで30分押しで開場。入り口で行列をつく手いると商店街で買い物中脇を通るおばちゃんたちが何の行列かといぶかしげに看板を見てよくわからずそのまま去って行ってしまう。ようやく入場、幸い席を確保できたが後ろの方には立ち見の人も。

司会はヤキューウェブ主催のふくやん&ひげいとうのお二人に近鉄応援団で活躍し10・19関連の著作もお持ちの佐野正幸

まずは司会の方に紹介され田辺一凜さんの高座。PAの状態が不安定でしばらくマクラでつないだあと早速「10.19 川崎球
場」へ。僕は以前日本橋亭のパリーグを愛する落語会でも拝聴していて二度目。
さすがにこの会に足を運ぶお客さんですから細かいネタまでどっかんどっかん。大受けでした。

会場がすっかり暖まったところで10・19トークショーの始まり。
で、第一部は阪急ネタってところがこの会のすごいところ。阪急の身売りってこの10・19に発表されたんですよね。今考えてももっと別の日を選べなかったのかってことですよ。ここでは松永浩美のインタビューDVDが上映される。この年ロッテの高沢と首位打者を争いそしてその当日身売りを知ったときの心境を語ってくれました。ただこのインタビュー、この会のために収録されたものではなく別のオフ会用に収録されたものの使い回し、てか松永浩美本人がmixiをやっているらしくそのオフ会用に収録したものと聞かされてびっくり。

続いて第二部は近鉄バージョン。
まずは当時の応援団の方と追っかけ(といっていいのかな)の女性の方、当時のほのぼの(?)とした暴露話のあと
本日の主役でもちろん10・19でも主役の一人だった近鉄バファローズのエース、阿波野秀幸さんが登場。元々は電話出演のみの予定だったそうですが、この裏で行われていたセリーグプレーオフ第一ステージが阪神・中日戦となり巨人戦中継の仕事が無くなったおかげで生出演となったそうです。途中加藤哲朗さんや10・19当日の中継解説を担当した小川亨さんの電話出演を挟んで盛り上がる。というか阿波野さんがこんなに饒舌で面白い話術を持っている方とは知りませんでした。阿波野さんは10・19まさに当日着用していたユニフォームを持参しておりグラウンド整備中(と言うか途中のトイレ休憩中)小柄な女性が着用して記念写真をとっていました。また意外だったのは10・19のドラマを生む一つの要因になった4時間をこれると次のイニングに入らないという時間制限ルールを阿波野さんは試合途中で知ったと言うこと。テレビ中継を見ていた我々はいやになるほどこのルールについて放送中に触れられていましたので本当にびっくりでした。と言うかそもそもこの試合がニュースステーションの枠をぶっ飛ばして生中継されていたことも知らなかったそうです。大阪ローカル中継があることは知っていたようでしたが。また先に名前を挙げた小川亨さんもこの試合が全国中継試合初解説だったと言うことを電話出演中何度も繰り返していました。

間に近鉄が優勝を逃した結果優勝できた西武ファン代表として小関順二さん登場。西武ライオンズ誕生当時石神井にすんでいたそうで当時は西武ファンだったそうです。ただ残念なことにあまり時間が無く小関さんの時間は余りとられず。

今度は対戦相手のロッテバージョン。
なんでも当時川崎球場は内野自由席の年間パスをあちこちに配りまくっていたそう。さすがにこの客の入りで年間パスはこの試合使用不可になったそうですが入り口では入れろ、入れられないの押し問答がすごかったそうで。たまたまこの日の指定チケットを持っていて入れたという当時のロッテ応援団横山さん、そして当時選手だった丸山さん(ともに今はロッテ球団職員だそうです)が登場。周りほとんど近鉄ファンでたまに試合開始時には応援しているのは横山さんしかいない状態。たまにロッテを応援する人がいたと思うと彼らは近鉄が勝たなければ優勝が決まる西武ファンだったそう。この当日以外のほのぼのとした当時の川崎球場の様子も語ってくれました。ロッテバージョンの電話ゲストは先に書いた松永選手と首位打者を争い当日もホームランを打った高沢秀昭さん(本当に恐縮した電話トークでお人柄が忍ばれます)と当時川崎球場近くのマンションに住みそこから試合を見ていた島田茂さん。島田さんは翌年ロッテに入団、入団当時マンションから見た10・19に感動しロッテに入団と語っていたが実はその前からロッテのスカウトとは接触があったと語っていました。

このあとは元近鉄応援団の方が法被姿にトランペットを持って登場。当時の選手応援歌や三三七拍子を演奏、大いに盛り上がりました。

で、このあと司会者が紹介したのが小宮山投手、ですが本人ではなく物まねタレントのジョージマン北さん、一瞬の盛り上がりとそのあとの落胆の声が大きかったですがいつものやキューナイトではお約束みたいです。で、細かい物まねで落胆の声を消す盛り上がり。

最後は抽選会、イベント中注文した飲み物食べ物の数だけ抽選券を配布、手元に五枚ほど合ったはずなのですが残念ながら一枚も当たりませんでした。


僕は着ていきませんでしたがユニフォーム着用割引がありあちこちにユニフォームや応援グッズを持った方が。それも近鉄だけでなくロッテや日ハム、それからヤクルトや巨人まで。このイベントが広くプロ野球ファンに受け入れられたイベントだと痛感しました。同じ年身売りした僕がひいきのホークスの話がほとんど出てこなかったしユニフォームも見受けられなかったのが少し残念ですが。

実は今年の10・19が日曜日だと気がついたとき田辺一凜さんをお呼びしてこの日にクラクラ寄席を開催することも考えたのですがお声をかける前にこの会が決まっていました。しかし僕がお呼びするよりこの会で一凜さんの高座を聴けた方がずっと良かった。声かけが間に合わずに良かったと終演後心底思いました。田辺一凜さんにはまたの機会にお願いしたいと思います。その節にはどうぞよろしく。

*1:当然10・19と言えばダブルヘッダーですね