アメリカ第二次南北戦争

アメリカ第二次南北戦争

アメリカ第二次南北戦争

 先日読んだ"女信長"に引き続き佐藤賢一作品を拝読。今度は戦国から打って変わって近未来が舞台。2013年にアメリカで勃発した第二次南北戦争政府広報雑誌の記者というふれこみでアメリカに入国した森山悟が主人公。
皆が思いながらなかなか大きな声では言えない独善的なアメリカを強烈に皮肉った作品。確かにアメリカに大きな戦災がもたらされるとすればテロでも中国やロシアなどとの対外戦争ではなくこの本で書かれたような内乱かもしれないなぁと思わされた。で、この南北戦争に日本やヨーロッパはどのように絡んだのか、そしてもう一つヨーロッパからアメリカがどう見えているのか。この見方はかなり極端な視点だと思うがこういう見方もあるのだなぁと納得させられた。いやおもしろかったですよ、ほんと。