たまの東京フレンドリー寄席 於お江戸両国亭

池田の猪買い 笑福亭たま
佐々木裁き  笑福亭たま
お仲入り
寝床     笑福亭たま

 たまさんの東京での会、いつもは東京の噺家さんがゲストに出ることもあったのだが今回はお一人で三席。なぜか東京かわら版に情報が掲載されておらず直前にたまさんから届いた案内のDMには動員に不安を感じているような文面も書いてあったが行ってみれば満員御礼、途中で後ろに座席が追加されるほどの満員御礼状態。
 まずは池田の猪買い。この噺、中学生の頃たまたまテープに撮った仁鶴師匠の演じる池田の猪買いを腐るほど聴いたのだけどやっぱり似ているなぁと思いながら聴いておりました。
 もちろんたまさんらしいところもあるわけでそれを後半二席で強く感じた。
佐々木裁きではわざわざお白州を開く時間を夜にずらして奉行所に務める役人を皆集めて開く。
寝床ではすねた主人にみんな集まっているから是非会を開くように告げに行く役を番頭ではなく娘にやらせしかもその娘は用があるからと行ってさっさと出かけてしまう。どちらもたまさんオリジナルではないかもしれないが非常に効果的な演出だったと思う。
次回夏の東京公演はわざわざ大阪から人を呼んではめもののある噺をしてくれるとか。今から楽しみ。