田辺凌鶴の講談を聴く会(第1回) 於新橋レッドペッパー

大名花屋 神田あやめ
安宅郷右衛門 道場の賭け試合 田辺凌鶴
サムライマン 田辺凌鶴
お仲入り
正直俥夫 田辺凌鶴

毎週落語会を開いている新橋の(本来は)ジャズライブハウスレッドペッパーさん。数年前に2,3度伺ったことがあるはずだが本当に久しぶりにおじゃまする。
終演後の打ち上げで凌鶴さんにも明かしたのでここにも書いてしまうが実は主役の凌鶴さん目当てで
足を運んだのではない。お目当ては12日の由瓶・好二郎二人会の開口一番であがった神田あやめさん。二人会では受付のみの予定が急遽あがった高座だったがいつもはどんな感じなんだろうと足を運ぶ。

 で、あやめさんは大名花屋。初めて聞く噺だが身元のわからない飯炊きの源助が実は・・・というドラマチックな展開が講談らしいなぁと思う。
 本日主役の凌鶴さん。元々落語でもようでけた噺が好きなので起承転結がはっきりしている釈噺蓮記なのだが今日の道場の賭け試合も正直俥夫もどちらもよかった。が、一番印象に残ったのはサムライマン。これ道場の賭試合が終わった後そのまま高座に残っておもむろにスポーツ新聞を取り出したかと思うとはじめた新作時事ネタ講談。なるほど凌鶴さんの師匠一鶴さんは東京オリンピックイチロー物語など時事ネタを得意とされる方だがその取り上げた事件の特異性もあって大変面白かった。終演後の打ち上げでは会場がジャズライブハウスということもあってジャズに関係する人の一代記を講談にとの話も出た。次回が楽しみ。