栄助・天どん二人会 於下北沢「劇」小劇場

前説
春風亭栄助 生徒の作文
三遊亭天どん ネットぢゃテキトーに当たり触りのないよーにホメる事だけ書いといてっ!!
柳家喬太郎 明日に架ける橋
お仲入り
春風亭栄助 リアクション宗家
三遊亭天どん 大晦日
 将棋寄席で今年の落語納めにするにはちょっと物足りないなと東京かわら版をチェック。何とか開演前に間に合いそうだと気がついて早速移動開始。開場入りできたのは開演15分前。何とかあいている席に潜り込む。
 前説で出演者三人登場、メインのお二人はすでに着物姿ながら喬太郎さんは私服のまま。まぁはっきりいって三人とも仕切れていないでだらだらした前説。喬太郎さんに至ってはあきれて私服のまま高座に寝転がってしまう始末。それでも何とか会の趣旨を説明しプログラムに挟まれていた栄助さんのプロフィールについて説明。何でも学校寄席に呼ばれて主催者に履歴書形式のプロフィールをおくったら電話番号や住所もそのまま当日のプログラムの裏に印刷配布されたとか。評論家や著名人を呼んでの講演会でも同じことをするのだろうか。
で、最初の出番を務める栄助さんが舞台裏に下がりしばらくして残った二人も消えるはずが下がる途中で天どんさんが喬太郎さんに出演順を客に説明していないことを伝えたようで二人で戻ってきて舞台スミで喬太郎さんが天どんさんに説教するシーンも
 ばたばたしていたが栄助さんが高座に登場。新作を作り演じるようになってからまだ数年だからと語ったのに続けて、新作の前座噺を作りたかったとして演じた噺。小学校の児童が書いた作文をいくつか読み続けるという場面設定はよくあるし気軽に演じられる前座噺としてもよくできているが決してつまらない噺でなく噺としてきちんと成立していると思いました。
 変わって天どんさんの登場。僕は初めて聞く話だが最近よくかけているのだそう。この噺を聞いた感想をはてダにあげていいのかなぁと思ったりもしますが無視して書くことにします。
続いてゲスト喬太郎さんの登場。僕はいっていませんが先日のSWA、三題噺で作られたものだそう。
(ネットで調べると「2007年問題」「バイオエネルギー」「吾妻橋」の三題だったとか)喬太郎さんらしくしっかりした構成のよくできた噺。とても三題噺とは思えない。バイオエネルギーはちょっと無理矢理かなぁと思いますが。定年還暦サラリーマンとその奥さんとの会話が最高でした。
 お仲入りの後も栄助さんが前の出番。この噺は以前も聞いたことがあったがお師匠はんと若旦那との待ったりとした京都弁ででもとんでもないリアクションをとるその差がすごい。またこの噺のマクラで語った柳家軍団のブロックサイン。すごく気になる。
 トリは天どんさんの登場。
 ちょっとしんみりとした噺にびっくり。無理矢理泣かせるって訳ではないところにかえって好感が増す。
 たぶんこれが今年の聞き納めになると思いますが(そういえば喬太郎さんがこの会が今年の仕事納めだとぐだぐだ言っていました)満足できる会でした。