玉川美穂子改め玉川奈々福名披露目興行

事前の告知では12時半開場とのことだったが時間通りに到着するとすでにあいており座席もほぼ埋まっている。あわてて見渡すと一番前の列に知り合いの姿が。ちょうどその並びがあいていたので座らせていただく。
 マスコミのカメラも何台か入っており、後ろのほうはすでに立ち見状態。開演前の携帯電話その他所注意の場内放送を今日の主役奈々福さん自ら勤めている。いろいろばたばたしていただろうに張り切っていると言うかなんと言うか。
で幕が上がってびっくり。幕が下りている間も一番前に座っていたのでなんとなくばたばたしているなぁとは思っていたが、通路補助席にも座りきれなかったお客さんが舞台両脇に陣取っている。

・玉川ぶん福 祐天吉松〜飛鳥山親子対面の場〜
玉川福太郎 天保水滸伝〜平手御酒駆けつけの場
・口上 東家浦太郎澤孝子玉川福太郎国本武春(司会)、玉川奈々福
・お仲入り
国本武春  赤垣源蔵
玉川奈々福 千人斬りの女

 浪曲界ではあまり披露目に慣れていないそうで、締めのタイミングがはっきりしなかったり三本締めをつい三三七拍子と言ってしまったりしていたがそのあたりはご愛嬌。暖かく気持ちのいい名披露目でした。
 千人斬りの女、連続詠み口演者で先日その最終回を聞いたが、今回はその前のエピソードに当たる部分。来年4月27日には連続詠み一挙口演も予定されており都合が会えばぜひ伺いたい。
 昨年、一昨年の師匠福太郎連続口演企画、しゃみしゃみぃずとしての軽いフットワークなど玉川
奈々福さんのプロデュース力は、落語界で六人の会やさまざまな追善興行、襲名披露を企画している春風亭小朝師にも匹敵するものだと思う。これからもさまざまな企画はもちろん奈々福個人の実力もどんどん挙げてより浪曲界を盛り上げていっていただきたい。<なんかえらそうですが。
 後今回の名披露目用に新しくあつらえたテーブル掛け、金魚の柄の入ったきれいなものでしたが奈々福さんの挨拶でこのデザインした方が紹介される。されて見るとお隣に座っていた若い方でした。あまりにも若くてちょっと意外でした。→追記:金魚の絵師は深堀隆介さん。お名前で検索して見るといろいろ出てくるので金魚好きの方はぜひ。