第580回無声映画鑑賞会〜片岡千恵蔵特集!青春篇!!於門仲天井ホール

 12/23の第7回クラクラ寄席*1出演をお願いしている片岡一郎さんが所属する澤登 翠一門の月例無声映画鑑賞会。残念ながら今月は片岡さんの出番がないのだがチラシが撒ければと思って足を運ぶ。と言いつつ終業後ダッシュしても開演時間ぎりぎり。汗を拭きながら入ると片岡さんによる前説はすでに終了しており澤登 翠先生の挨拶に変わっていた。席についていただいたチラシを確認すると澤登 翠先生の会などのチラシに混ざってきちんとクラクラ寄席のチラシも入っていた。<どうもありがとうございます。
一心太助*2
 弁士は斎藤裕子さん。一心太助といえばてっきり棒手振りで家々を一軒一軒回る魚屋さんと言うイメージだったが本作品では結構立派なお店を構えて一人番頭役まで雇っている。と言っても短気だが人情味に厚いイメージはそのまま。
片岡千恵蔵傑作場面集(トーキー版)
 こちらは生弁士ではなく音が入っているトーキー版。といっても出演役者さんが正流布を言うのではなく弁士の活弁が音として入っているもの。弁士は松田春翠。弁士付の活弁といえばこういう口調だよな、と想像するあれ。松田春翠がどれだけ偉大な弁士だったか改めて認識。今回上映された一心太助諧謔三浪士もダイジェストに含まれて降りました。
・お仲入り
 毎度おなじみおせんにキャラメルの販売。
諧謔三浪*3
 弁士は澤登翠さん。片岡千恵蔵の明朗時代劇は本作品から始まったとか。ただ単純に明朗なだけではなくピンチの場面ではどきどきはらはらする。また弁士の語りも斎藤裕子さんや片岡一郎さんとはやはり一枚も二枚も違って聴いていて引き込まれている。前回拝見したときは衣装や動きにも凝っていたが今回はスクリーン脇であくまでも弁士に徹していたがそれでもやっぱりいい。

と言うわけで片岡一郎さん出演による第7回クラクラ寄席は12/23です。どうぞよろしくお願いいたします。

*1:http://www.remus.dti.ne.jp/~chomo/DGK/kurakura7.html

*2:1930年作品 監督/稲垣浩 主演/片岡千恵蔵、衣笠淳子、山本嘉一

*3:1930年作品 監督/稲垣 浩 主演/片岡千恵蔵、尾上桃華、瀬川路三郎