たまの東京フレンドリー寄席 atお江戸両国亭

笑福亭たま 初天神
笑福亭たま SMELL
柳家喬太郎 怪談のりうつり
お仲入り
笑福亭たま 不動坊
 たまたまなのか狙ったのか分かりませんが上方と東京で同じねたでありながら少し趣向の異なる噺が二題。
 初天神のほうは父親が天神さんに連れてってやるとなかなか言ってくれないので向かいのおじさんに両親の夜の話を語る。じらされながらついつい聞き入ってしまうおじさんがいい。
 不動坊、東京で演じられる際は怪談話シーズンの夏かもしくは季節感を特に出さずにやられることが多いと思うが上方流では冬、雪がちらつく場面が出てくる。
 間に挟まれた新作はタイトルどおりにおいのきつい噺。正直聴いていて気分のいい話ではないが新作らしい噺とも言えるか。
 ゲストの喬太郎さん、SMELLの後に上がってどんな話をするかと思ったがこちらも気色の悪い話。マクラは落研時代の思い出話だったが気分が乗らなかったそうですみれ荘から急遽怪談のりうつりに。こちらも定年退職直前のちびちびビールを飲む男の人の不気味さがたまらない。
 喬太郎さん、大阪でのたまさんの会でもゲストに呼ばれているそう。足を運ぶことは出来ませんがどのような噺をかけるのか気になります。