第3回一凛托生の会 at 上野広小路亭

田辺一乃 関口武勇伝〜殿様の月下氷人
一龍斎貞秀 美人入用
田辺一凛 隅田川乗切
山本大  津軽三味線
お仲入り
田辺一凛 梅ヶ枝仙之助

 3回目の一凛さんの会、今回も満員御礼。
 まずは今年春、正式に前座になったばかりの一乃さん、正直つっかえつっかえのところもあったが愛嬌のある笑顔がいい。がんばってください。
 続いてあがったのは一龍斎貞秀さん、過去2回は弟弟子の田辺駿之介さんでしたが今回は別の一門の貞秀さん。二つ目昇進未定ながら近々だろうから前座のうちにお願いしておこうと言う一凛さんの配慮で今回の出番になったとか。田辺駿之介さん、立川三四楼さんとの会のチラシを何度かもらっていたのだけれど高座を見るのは今回が初めて。
なるほどはっきりした口調でいいかもしれない。時間切れで中途半端な高座になったのは残念でしたがまた機会があれば拝見したいと思いました。
 で、一凛さん登場。まずは一乃さん、貞秀さんの紹介。以前の駿之介さん紹介のときもそうだったがこの部分が意外と聞き逃せない面白さがある。
隅田川乗切は、寛永馬術愛宕山の噺に続いて家光の無茶シリーズ第2弾。一凛さんによる家光の無茶振り描写が楽しい。
 続いてゲスト山本大さん登場。今月は”三聴〜講談・落語・津軽三味線の会”*1でも津軽三味線を聞く機会があったが僕の好みで言えば今日の山本さんのほうがよかった。三味線の弾きっぷりもそうだが合間合間のトークもよかった。機会があればこの方もまたぜひ聞きたい。
 仲入後の取りねたは、お相撲と大岡裁きが混ざった一粒で二度おいしい噺。と書きながら大岡裁きはえらくあっさりしておりとんちの聴いた裁きにならずちょっと残念。でも本筋は憎たらしい悪役が最後主人公にきちんと片付けられすっきりした噺。
 終演後は打ち上げにもお邪魔させていただく。皆様どうもお疲れ様でした。