11月歌舞伎公演「元禄忠臣蔵〈第二部〉」

 3ヶ月連続公演の元禄忠臣蔵、今月は第2部。先月の第1部がよかったとの話を聴き早速足を運ぶ。
しかし考えてみれば忠臣蔵の見所である刃傷松の廊下と浅野内匠頭切腹の場面は第1部に。クライマックス討ち入りは来月の第3部にあるので今月は少し地味かなぁと思いながら席に着く。
 とは言えさすがは忠臣蔵、今月は「伏見撞木町」「御浜御殿綱豊卿」「南部坂雪の別れ」の3つで構成されていたがどの場面も充実しており楽しく観劇できた。特によかったのは「御浜御殿綱豊卿」で徳川綱豊と富森助右衛門の対決の場面。対決といってもチャンバラをするのではなくほとんど会話で成り立っているシーンであまり動きはないんだけれどそれでいて緊迫感にあふれるのが三階席まで伝わってくる。
 なおうちの弟片岡千志郎は「伏見撞木町」で目隠し鬼に興じる内蔵助を手拍子ではやす役、「南部坂雪の別れ」では通行人という重要(?)な二役をやっていたらしい。はやす役はたくさんまぎれていてどれがどれやら分からず。通行人は3人ほどだったが雪を避けるように皆顔を伏せていたので、これもはっきりせず。(たぶん一番奥に背の高い男が通り過ぎたのであれがそうだと思うんですけど)