第9回 花のお江戸に出没!ラクゴリラ 於お江戸日本橋亭

桂ひろば 兵庫船
・桂こごろう 向う付け
・桂つく枝   悋気の独楽
・中入り
・笑福亭生喬 豊竹屋
・林家花丸 幸助餅

年に一度の東京公演。
 まずはひろばさんの元気な高座姿に圧倒される。勢いがあって元気な感じ。
気に入ってしまった。Wikipediaによるとらくごのごでアシスタント(というかお題を受ける係り)だったそうな。この番組時々見ていたけどこんな人出ていたかなぁと思い米朝事務所プロフィールを見て納得。確かにこの人なら出ていた。でも今とだいぶかさが違うぞ。←人のこと言えませんが。*1
 そういえばこの会のメンバー、ひろばさんはもちろん、つく枝さんも生喬さんも空の大きい人が多いのでこごろうさんがやけに貧相に見える。今日の噺はお葬式の帳場の話だったので余計そう感じたかも。
 で、つく枝さんの愛嬌のあるからだとお顔で悋気の独楽。悋気を焼いている御上さんと仕方ないなぁと言う顔をして独楽を回す丁稚、どちらの表情も楽しく聴けました。
 で、生喬さん、まずは上方と江戸の高座姿の違いと見台、膝隠しの話から義太夫太夫さんの舞台姿の噺をして本編へ。中身は浄瑠璃口三味線の掛け合い、駄洒落の連発ですが昔よく見た大阪風の大喜利を見るようで楽しかったです。
 最後は花丸さんの幸助餅。この噺以前旭堂南鱗さんの講談で一度聴きました。*2大体の筋は同じなのですが最後のクライマックス、幸助と雷の仲直りの方法が違いました。派手差加減は南鱗さんのほうが上ですが、人情話泣かせる話として聞くには花丸さんのほうがよかったと思います。*3

*1:上記ページにリンクが貼られているpdfファイルのほうは今の姿に近いかも

*2:http://d.hatena.ne.jp/chomo/20060714/1153125214

*3:こちらに花丸さんの師匠四代目染丸師匠が演じたものを起こしたもの。花丸さんの演出はこれに近いものでした。 http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug303.htm