安徳天皇漂海記

安徳天皇漂海記
宇月原 晴明著
中央公論新社 (2006.2)
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ISBN:4120037053
価格:\1,995
 宇月原晴明氏の作品を読むのはこれが初めて。なんと言ったらいいんだろう。単なる時代小説・歴史小説ではない。過去を舞台にしたファンタジー、SFとでも言ったらいいのだろうか。いかんせんこのジャンルはあまり読まない人なのでうまく紹介する自信がない。
 タイトル通り安徳天皇は登場するが彼が主人公とは言い難い。安徳天皇はストーリーを展開するのに重要なキーとなる物体。その物体を前半は源実朝が後半はフビライの命を受けたマルコ・ポーロ南宋の皇帝が追う。不思議な世界、何ともいえない世界が描かれているが面白かった。宇月原氏の他の作品も読んでみたいかも