小林恭二の ブロードウェイの歩き方 〜 日米最新演劇事情 〜 於文鳥舎

 演芸演劇全般と言うことで”落語”カテゴリーでご勘弁。
 文鳥舎寺小屋開講記念トークライヴシリーズのひとつとして開催された講演会。
恐れ多くも管理人をやらせてもらっているmixi小林恭二コミュにお知らせいただいたので足を運ぶ。文鳥舎はこれまでも落語会を何度かやっていることは承知しており気になっていたのだが足を運ぶのは今回が初めて。
 会の概要は文鳥舎さんのサイトに案内がある*1のでそちらを見てもらうとしてざっと僕が見た感想を。
 定員50名の会場、8割以上の入りか。小林恭二氏が教授を務める専修大学の学生さんも多数集まっている模様。
講演は先生単独ではなく、朝日新聞文化部の小山内伸さんと対談形式。この方は小林さんの観劇の師匠とも呼べる方。彼につれられてもう10年以上もブロードウェイでお芝居を見てうまいものを食べるツアーを続けているとか。
 ただ先に断っておくとミュージカルってほとんど見たこと無いのでお二方のお話をどれくらい報告できるか分からないのでご容赦を。
 今年のトニー賞、得票が割れたのはいい作品が無かったのではなく充実した作品が多かったからと言う話から今かかっている話題作の話、さらにミュージカルを5つ程度の分類して解説。分類された中で興味深かったのは”メタミュージカル”と言う新ジャンルが出てきているのではないかと言う仮説。
 ”メタ小説”や”メタ演劇"と同様ミュージカルの中でミュージカルを批評、但しそこで使われる音楽などはいかにもミュージカルと言う作品が増えてきているそう。
 こういった”メタ”作品が成立するためにはそのジャンルが活況を呈しまた成熟している必要がある。そういった意味でも現在が、ミュージカル成熟期であると言える。その分野の成熟期に”メタ”作品が出ると言う話から歌舞伎も”メタ”作品と言える、また小林先生の作品もデビュー当時”メタ小説”と呼ばれたと言う話に展開しました。
 もちろんこういう堅い専門的な話ばかりではなく、当日チケットを手に入れるために数時間並ぶために待ち時間には将棋をしている話であるとか(最初はチェスだったそうですが、チェスだと回りに分かる人がいるため将棋に変えたとか)食事の話などやわらかい話題も混じって大変楽しい充実した話が聞けました。
 また途中中入り休憩時間中先生のゼミの教え子さんたちが数編のショートコントを
演じていましたがこれがなかなかよく出来ており感心いたしました。
 講演が終わった後も打ち上げと言うか立食パーティ形式になっておりそこでも小林先生や小山内さんといろいろお話をさせていただいたのですがそこで時間が尽きてしまいショートコントを書いた学生さんと話が出来なかったのが悔いの残るところです。
 お店を出てからも近くの居酒屋で2次会、終演後帰る方向が同じということで小山内さんのタクシーに同乗させていただくことに。その車内で朝日新聞文化部の方ということで将棋名人戦共催の話を少し聴いてみる。直接の担当では無いそうであまり詳しい話は聞けませんでした。まだもう少し時間がかかるようですね。また担当記者の育成の話から高校野球の話へと展開しましたがなかなか興味深い話もありました。