権太楼の大落語論 - chomoの日記

posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 5

柳家権太楼著 / 塚越孝聞き手
彩流社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

　入門から今までの経験だけでなく、師匠、名人から今の落語界の若手までいろんな視点で権太楼師が落語および落語界についてどう考えているかつらつらと述べていく。
　聞き手塚越孝氏のあおりもあってなかなか面白い読み物になっている。
東京の落語を聞き出し権太楼師の存在を知ったのが数年前なので高座以外にもテレビやラジオで活躍していたとはまったく知りませんでした。
　立川流や円楽党、あるいは銀座落語会にたいする権太楼の考え方が読めたのもよかった。
　ただ一方でどうしても三太楼破門の件が読んでいる間頭の中からはなれず、最後の女将さんとのやり取り（対談？）は読んでいてつらかった。
　寄席を中心に活動し落語協会理事を勤める噺家が落語界についてどう考えているのか分かっただけでも収穫か。