まんじゅう繁盛記〜塩瀬の650年

まんじゅう屋繁盛記
川島 英子著
岩波書店 (2006.5)
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ISBN:4000021648
価格:\1,680
 著者は日本最古のまんじゅう屋で650年の歴史を誇る塩瀬総本家三十四代当主。本家に代々伝わる古文書やゆかりのある町や寺に残された史料を元に650年の歴史をを追い、さらには中国からやってきたというご先祖の地にまで足を運ぶ。父母先祖に対する尊敬の思いと650年の歴史への誇りと責任感がこの本全体からこれでもかと言うぐらい伝わってくる。正直身びいきが強すぎるかなと思わないことも無いが堅苦しい史書と言うより自分の先祖を追う歴史エッセイと思って読めば大変面白くまた興味を惹かれることも多かった。お恥ずかしい話、塩瀬のお饅頭一度も口にしたことが無いのですがデパートでも手に入るそうなので一度食べてみたいと思います。しかしこの本を読んでいる間中、春団治師匠演じる”代書屋”の「饅頭商営む」から「ガタロ商営む」のフレーズがずっと頭の中を回っていたのはここだけの秘密。