うろこの会 於お江戸日本橋亭

 上方講談は年に2回、南湖さん位しか聞かないしせっかくの機会だから行ってみるかと軽い気持ちで足を運びましたが大当たりの会でした。
お客さんもどれぐらい来ているのかまったく想像できないまま開演ぎりぎりに足を運ぶと満員御礼。それでお前のほうの畳席に自分のスペースを確保。

・旭堂花鱗 太閤の風流
 ちょっとふくよかな体系でしかもアニメ声というか大屋政子かフラワーショーのゆりさん*1のような声でしかも噺のテンポも彼女に似てゆっくり。マクラを聞いている間は大丈夫かなぁと思っていたが本編に入ればしっかりしており安心して聞けた。

神田春陽 山内一豊とその妻
 実はこの会の出演者全員初めて聞くつもりでいたが調べてみると2003年と2004年に1度ずつ聞いていたよう。*2
以前聞いたときは典型的な前座さんという印象だったようだがもう少ししっかりとしていました。しかしこのネタ今年一年いろんなところで何百回とかけられているんでしょうねぇ。

・宝井琴柳 義士銘々伝〜堀部安兵衛の道場破り
 主役の上方講談お二人には失礼ながら今日一番の収穫。軽いテンポで時事ネタを絡めながらすいすいと噺を進めていきついつい引き込まれてしまう。この方はちょっと追いかけないといけないかな。

・お仲入り
・水谷風鱗 間違いの婚礼
元々は水谷ミミの名前で大阪や名古屋でタレントをしていた方。僕も昔上岡龍太郎のアシスタントをしていたラジオを聞いていた覚えがある。一念発起して本格的に講談を始めてからまだ2年だそう。従って年齢と経験のギャップがありまだまだという間も否めない。実は今回やったのは太閤記。最初の花鱗さんは大阪弁のかわいらしい太閤さんだったがこっちは名古屋弁の癖の強い太閤さん。どちらもなかなかおもしろい。本格的な講談師になるかタレントの余芸に終わってしまうか正念場かな。

旭堂南鱗 幸助餅
で、最後に本日の主役登場。サイト*3にあった紹介をみて大相撲に関する噺だろうなと思っていたがマクラから一貫して相撲の噺ばかり。その体格にも似合っていてなかなかよかった。
調べてみるとこの噺、松竹新喜劇の元となった「曽我廼家喜劇」でも演じられていたそうでああ、大阪のお大尽のいい感じの話だなぁと。ただやっぱり一席だけでは物足りない。第2回に期待。

*1:こう書いてどれくらいの人がわかってくれるのか

*2:http://d.hatena.ne.jp/chomo/searchdiary?word=%bd%d5%cd%db

*3:http://www13.ocn.ne.jp/~urokohp/