泣き虫しょったんの奇跡〜サラリーマンから将棋のプロへ

泣き虫しょったんの奇跡
瀬川 晶司著
講談社 (2006.4)
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ISBN:4062133296
価格:\1,575
昨年の将棋界の話題を一身に背負った瀬川四段の半自伝。
もちろんプロ編入試験についても触れられているがメインは幼い将棋を覚えたころから奨励会まで。
現在瀬川さんは将棋界の顔となりさまざまなイベントやインタビューに顔を出している。そんなにがんばると肝心の将棋の勉強にかける時間がなくなってしまうのではと心配していたが。この本を読むと呼ばれればどこでも行きますという姿勢の意味がわかったような気がする。
上にも書いたとおりプロ編入試験よりもそれ以前を焦点に当てている。自分のなりたい職業を見つける。でも結局なれずに挫折するという過程はこれから社会に出る中高生に読んでもらうといいのかもしれない。かなが多く振られているのもきっとそれくらいの年齢層を対象にしているのではとうかがわせる。
後は書店が将棋コーナー以外の一般書やジュニアコーナーにおいてもらう必要があるんだけど大丈夫かな。
もちろん大人の人にもお勧め。大崎善生氏の「将棋の子」に感動できた人ならきっとこの本も楽しめると思う。将棋ファン以外の人にもこの本の存在が広く伝わりますように。