日露戦争〜勝利のあとの誤算

 日露戦争後の事件といえば、講和条約に反対する人が多数集まった日比谷焼き討ち事件。
あれだけ多くの人が動員された裏には何があったのか。講和条約反対の世論が盛り上がる中マスコミが果たした役割は。それに政府はどのように対抗したのか。政府の対抗策にマスコミが丸め込まれたのはなぜだったのか。これ以降第二次世界大戦まで(もしかしたら現在まで)連なる政府とマスコミの関係がある意味で決定づけられてしまった過程をわかりやすく描写してくれている。また、所々に”へぇ”(ちょっと古いね)を思わせるようなこねたが挟まれていて大変興味深い本でした。