マオ〜誰も知らなかった毛沢東

マオ 上
マオ 上
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ユン・チアン著 / ジョン・ハリデイ著 / 土屋京子訳
講談社 (2005.11)
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ISBN:406206846X
価格:\2,310
 上下2巻1000ページを超える超大作の中身を一言で言うと"毛沢東はいかに残虐で冷酷でとんでもない人間であったか”ということ。というかそれしか書いていないともいえる。
あちこちでこの本に対する批評批判が書かれているがもちろん僕にはこの本で取り上げられた毛沢東や周りの人間のエピソードの真偽を判定する知識などあろうはずがない。
大体が、文化大革命とは、林彪事件とは、毛沢東とはいったいなんだったんだろうと疑問を持って手に取ったのに、そういう幹の部分はすっかり取り払われていて毛沢東はこんなにひどいことをやった。そのためまわりにいた人間がこんな目にあったなんて枝葉末節の話を延々と読まされる身にもなってくれといいたい。(まぁその枝葉末節で何千万人もの人間の生命が奪われているわけですが)
 以前読んだ高島俊男氏の”中国の大盗賊・完全版”*1は中国史に出てくる王朝の多くは大盗賊が立てたものだと時代を追って語りながら、中華人民共和国毛沢東という大盗賊の国家だと主張する本だった。本書は”中国の大盗賊・完全版”を補完するものといえるが、補完に1000ページはやっぱり多すぎるよなぁ。
<中国現代史の幹の部分に対する自分の知識のなさを思いっきり棚に上げまくっていますが。