古今亭金原亭若手の会”年忘れの巻”於 落語協会2階

桂才紫 尻餅
桃月庵白酒 富久
お仲入り
古今亭駿菊 芝浜

 何年か前の二つ目ランドで高座姿を目にしてあぁいい前座さんだなぁと思いながらいつはそれっきりだった才紫さん、昇進襲名披露にも行けず今の名前になって初めて拝見する高座姿の白酒さん、噺の実力と合わせてその企画の妙に感心しいつも案内の葉書を受け取りながらこれも又ずっと不義理を続けていた駿菊さん。このメンツならとっくに満員だろうと思っていたら2,3日前の駿菊さんからのメルマガでまだ余裕があると案内を頂き足を運ぶ。
 
 まずは才紫さん、やっぱりいいなぁと思う。尻餅というネタも合ってか今日はどちらかというと元気ではきはきが前面に出ていたと思うが次回はもう少し余裕を持った高座を見たい。
 続いて白酒さん、酔っぱらいのシーンもそうなんだけど妙に説教臭くなくさらっとした富久でありながらきちんと白酒さんの魅力がでていたところが良かった。
 芝浜についてはおかみさんの態度がどうだったとか、出だしがどうだったとか財布を見つけるシーンの演出がどうだったとかやる方も聞く方もついついご託を並べたくなる噺。今回の駿菊さんの芝浜は聞いた後刺身でいっぱいやりたくなる噺でした。
 で、都合のいいことに終演後高座の上から駿菊さんが打ちあげ、ご都合の言い方はいかがですかとお誘いの言葉があり是非にと参加させてもらう。才紫さんがいらっしゃらなかったのは残念ですが隣に座っていただいた白酒さん、さらには駿菊さんからいろんな噺を聞かせていただき満足。
 しかし、白酒さんに桃の節句のお仕事がまだ来ていないのは意外。お名前からするとすぐにでも来ていそうなものなのに。酒造メーカーの皆さん、ひな祭り業界の皆さん、今ならまだ間に合うそうですよ。