スタジアムの戦後史〜夢と欲望の60年

スタジアムの戦後史
阿部珠樹著
平凡社 (2005.7)
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 タイトル通りスポーツの戦後史を選手や競技・大会ではなくスタジアムを起点に振り返る。スタジアムと言われればまずピンと来るのが野球場。僕も手に取るまではてっきり各地の野球場を取り上げて筆を進めると思っていたがそれだけにとどまるものではなかった。取り上げられているスタジアムを章立ての順に列記すると
・後楽園球場
両国国技館
川崎球場
日本武道館
東京スタジアム
 天覧相撲が東京場所開催時には毎場所のようにあったにもかかわらずプロ野球の天覧試合が一度しかないこと。川崎球場と高度成長期そしてその時期の社会人野球との兼ね合い、東京スタジアムにおける永田”ラッパ”雅一が果たした役割など興味深いエピソードが多く収録されている。もっとスタジアムに焦点を当ててじっくり掘り下げてほしい気もするがさらっと読める新書と思えばこれくらいが丁度いいのかも。