最初からわかっていたことじゃないの?(パート2)

はてなプロ野球’05
見出しの読み方はごきげんよう風に
大西 宏のマーケティング・エッセンス7/15のエントリーでようやく知る。*1

USEN、横浜ベイスターズ戦のネット無料放送を中止
 USENのパソコン向け無料ブロードバンド(高速大容量)通信放送サービス「GyaO(ギャオ)」が、プロ野球横浜ベイスターズの主催試合の実況放送を中止したことが14日分かった。ベイスターズの親会社のTBSによるテレビ中継放送との競合などの問題が改めて浮上、ベイスターズ側が試合映像の供給を今シーズン中は見送ることを決めたためだ。
 USENとベイスターズは6月に試合をギャオでネット中継することで合意。7月1日の試験放送では約3万人の視聴者を集め、好スタートを切ったかにみえた。ところが民放各局が地上波やケーブルテレビ、衛星放送などで流している試合中継との利害が交錯。球場や番組で流れる音楽の著作権処理の問題も出てきた。USENは放送再開に向け交渉を続ける。 (07:00)

14日に出ていたニュースを今更で申し訳ありませんが、大西氏の書くとおり”最初からわかっていたことじゃないの?”ってのが率直な感想。
このサービスが始まると聞いたときに書いたエントリー*2のコメントでも触れたが、TBSが地上波で放送するつもりだったであろう巨人戦は難しいだろうなと思っていたが全ての中継を中止するとは思わなかったな。7/1のエントリーでも触れたとおりGyaoのネット中継はスカパー!の映像をそのまま使っているわけで上の記事に書かれたような”ケーブルテレビ、衛星放送”との利害が交錯という言い分はにわかには信用できない。ここで交錯するのなら同じようにスカパー!の映像をそのままネット中継に利用しているライオンズやホークスでも同様の問題が起きているはずだから。まぁはっきり言ってTBSが焦って出し渋ったというのが真相だろう。実際には巨人戦以外の中継をやる気がこれっぽっちもないくせに。だったら地上波とは言わないがTBSが持つBSデジタルチャンネルBS-iやCSニュース専門チャンネルニュースバードベイスターズ戦を毎試合中継してみろっていうかんじ。自社が持つコンテンツでありながら自分ところのメディアでは放送しないくせに他社が放送して客を集めると大あわて、はっきり言って大人げない。TBSはベイスターズの親会社になったときからこのチームの価値を日本テレビが育てた巨人の価値にまで引き上げてやろうというはさらさらなく、これで巨人戦の中継権がベイスターズ分だけ確実にキープできると言う魂胆が見え見え。(昨年6/19に書いたエントリーで引用したTBS峰岸社長の発言参照のこと)*3
 この流れで行くと、肝心の巨人戦も結局視聴率とれなくてベイスターズを買ったこと後悔して今頃身売り先探しているかも知れないな。しかし売るんだったら、スカパー!でもネットでもいいから露出を出来るだけ増やしておいたほうがチームの価値は上がると思うんだけど。