被差別の食卓
部落や差別をテーマにはしているがそうかた苦しいものではなく最近流行のソウルフードその中でも観光客向けではなく本当のソウルフードとはどんなものなのか、どこに行けば食することが出来るのか分かりやすいレポートになっていて大変読みやすい。
だから各地の被差別地域に住む人たちとの会話の中でその歴史的経緯に日本の問題との共通点を見いだそうとしたり、日本の部落解放運動と同じような抵抗の歴史を見いだそうとする部分には少し強引さを感じる。上に書いたとおり地震被差別部落出身の著者としては強い思いがあることは理解できるがこの本での記述に関してはややバランスを欠いているような気がする。