第14回三派連合落語サミット 於 新宿末広亭

・昼の部
開演ぎりぎりに到着。椅子席・桟敷が一杯というわけではないが既に2階席も開いている。
・昔々亭喜多郎 雑俳
・春風亭昇輔 夜の店屋物
舞台に向かって左側桟敷席前方にいたので楽屋から高座への出入り口の様子が見えたのですが
楽屋でも大活躍だったようで、お仲入りのかけ声、休憩中のアナウンスや、芝居話での拍子木打ちなど、大活躍でした。
柳家三三 不孝者
毎年恒例の三派連合3月の余一会。今年から”新作”の冠がとれたのだが三三さんが古典派一発目。
昇輔さんのマクラでの紹介もあってああ、今日は古典の方も出演するんだなぁと思ったが始まってみれば
すっと古典の世界に入れました。やっぱお上手ですねぇ。
・磁石 漫才
テレビのネタ番組とかあんまり見ないので年に一回この余一会ぐらいしか見る機会がないんですが見る度に面白い、是非もっとみたいと思うんだがなかなか実現しない。ことしこそ。
桂平治 親子酒
この方の落語はいつ聞いても安心しほっと出来る。
桂竹丸 西郷隆盛
過去2度見たこの余一会ではどちらも童謡についての漫談だったのでこのネタは初めて。ローカル地元ネタ、歴史ネタなど堪能。
〆さばアタル・ヒカル 漫才
この二人もこの余一会と9月の目黒のさんま寄席(ここ2年ほどいけていないが)しか聞けていないなぁ。もう少し追いかけたいんだけど。
立川談幸 もぐら泥
今回の余一会、事前にプログラムを見た感想は新作の冠がとれたのともう一つ立川流の多さ。ブラック師匠の出番が無くなっているから人数的には変わらないかも知れないですが、古典枠への立川流の進出がすごく気になっていた。
立川流古典派第一弾。やっぱりこういう人が常時寄席で見られるようになってほしいなぁ。
桂米助 長嶋漫談 
入場時に配られたプログラムに載っていなかった飛び入りゲスト第一弾。
内容はいつもの長嶋漫談。
三遊亭小遊三 粗忽の使者
先に米助が上がったとき、小遊三師匠の代演かと思ったがこちらもきちんと登場。実は痛い話し苦手なのでこのネタいつも引き気味に聞いてしまうんですよねぇ。
・お仲入り
・BOOMER 紙芝居コント(桃太郎)
いや、ネタも面白かったのですが絵もうまい。ご自身で描かれたモノなんでしょうか。
春風亭一朝 芝居の喧嘩
チョコチョコっと細かい小咄を挟みながらの一席。全部が全部うけているわけですが決してあって邪魔じゃないところがすごい。
立川談志 漫談(ジョーク集)
飛び入りゲスト第2弾。談幸師匠のところで立川流の出番が多いなぁと書いたがこういうサプライズがあるとは思わなかった。着物ではなくMXテレビの”談志・陳平の言いたい放だい”出演時と同じ詰め襟制帽にジーンズでしたが
立ちではなく、座布団にあぐらをくんで。チョコチョコっと愚痴っぽい話をした後家元の好きなショートジョークを2つ3つ。末広亭の高座に上がる家元の姿はこれが最後なのか違うのか。(夜の部に上がった左談次師匠は上がりたければ素直にそう言えばいいのにと言っていたが本当にそう思う。)
・三遊亭歌之介 漫談
何度か聞いたことのある、英語、フランス語、韓国語もどき会話の奴。タイトル不明のため”漫談”でご勘弁。ご存じの方是非教えてください。
ボンボンブラザーズ 曲芸
昇輔さんのところでも描いたが左側桟敷にいたのですぐそばにまで来てくれました。うれしい。
立川談春 五貫裁き
今日のお目当て。楽屋の方が緊張していますと家元についてちょろっと触れてすぐに本編へ。僕の好きな五貫裁きだったのでさらにお得気分がます。八五郎が少しずつ大家の魂胆が分かって調子に乗ってくるところが特にいい。

・夜の部
桂夏丸 英会話
林家きくお 後生うなぎ
入門のきっかけと大学の同窓に多くいた二世の話から本編へ。
皆が言うほど天然ではないと思ったんだけど・・・
立川談笑 時そば
談笑さん流だけど月例独演会よりは毒が弱いのかな。もう長いこといけていないので比較できていない。
・鏡味正二郎 太神楽
林家彦いち にらみ合い
新作、すいている京浜東北線のぼり車内で乗客がある種の緊張感を共有する噺。初めて聴いたので演題が分からなかったのですが後に上がった市馬師匠がマクラで教えてくれました。
柳亭市馬 七段目
市馬師匠が芝居噺や唄が入る演目を選んでもらえると聞いてすごく得した気分になれてうれしい。
島敏光 漫談
”父はジャズシンガーの故 笈田敏夫。伯父は映画監督の故 黒澤明、従兄に黒澤久雄がいる。”(公式サイト*1より)な人。普段は司会業やオールディーズバンドのボーカルをやっている方。演芸場や寄席に出るのはこれが初めてだそう。高田文夫先生のご推薦だったらしい。ネタは元従兄嫁林寛子の悪口に終始。まぁ面白かったですけどね。今日も予定より早くおりてしまったのだがいきなり20分は少し無理があったように思える。ただ10分15分くらいつなぎとしてならアリかな。
昔々亭桃太郎 お見合い中
毎度おなじみですね。今日はちょっと調子悪かったような気が。
それでもいつもと同じ野球解説ネタで笑えた。米助の野球ネタ派もう勘弁なんだけど。
・お仲入り
・ステファニー(瞳ナナ)奇術
立川志らく 洒落小町
軽い感じでぽんぽんぽんとテンポよく。正直少々疲れ気味だったのでありがたかった。
立川左談次 祝正蔵襲名落語(本読み)
これで最後と言いながら毎度おなじみ林家 こぶ平著”通になりたい”についてひとくさり。正蔵襲名でもう封印と言っていたがどうだろうなぁ。
ポカスカジャン 漫謡
出番が終わった後、勢朝師匠の出番と大喜利を後方売店(その時間は既に閉まっていましたがで)見ていました。
春風亭勢朝 荒茶
登場する戦国武将に噺家をたとえながらいつものうわさ話をしながらの一席。うわさ話をもっと聞きたかったかも。
大喜利(司会 高田文夫 勢朝 彦いち きくお 談笑 志らく 左談次)
上では普通ではと書いたきくおさんの天然ぶりが遺憾なく発揮される。落語協会VS立川流の感じになったんだけど立川流は全体的に調子悪かったか。

”新作”の冠がとれたからか以前に足を運んだときより客の年齢層が高いような気がした。池袋の前夜祭に流れたかなぁ。僕は足を運んでよかったと思ってるんだけど。久しぶりに昼夜通しだったのでさすがに疲れましたが。