桂文枝師匠死去

 戦後に滅びかけた上方落語を再興した1人で、つやっぽい芸風から「はんなり」と評された元上方落語協会長の五代目桂文枝(かつら・ぶんし、本名長谷川多持=はせがわ・たもつ)さんが12日、肝臓がんのため亡くなった。74歳だった。近親者や弟子らによる密葬の後、改めて葬儀をする。自宅は大阪市西成区玉出中2の7の5。
 大阪市生まれ。47年、先代文枝に入門し、54年に小文枝、92年に五代目文枝を襲名した。故六代目笑福亭松鶴桂米朝桂春団治とともに、「四天王」とも呼ばれ、上方落語の復活に尽くした。上方らしい女性の描き方に抜きんでて、「舟弁慶」や「三枚起請(ぎしょう)」などの噺(はなし)を得意とした。97年に紫綬褒章を受けた。
 三枝、きん枝文珍ら古典から創作まで幅広い芸の弟子を育て、一門は40人を超える。昨年は世界遺産にちなんだ創作「熊野詣(もうで)」を披露するなど意欲的な高座を続けたが、今年1月から体調不良で入院していた。 (03/12 19:20)

 先日文紅さんの訃報を聞いたばっかりなのに、今度は・・・・。高座姿もそうだが、素人名人会の審査員、ラジオの千日堂CMと同社提供の歌謡番組(残念ながら番組名失念)”スターメロディ”*1の印象が強い。大阪では追悼番組が放送されると思うが東京ではそれも難しかろう。NHK日本の話芸で過去の高座姿が流されること期待しよう。ご冥福をお祈りいたします。

*1:http://d.hatena.ne.jp/takano_naoko/20050312#p2 の記述で思い出しました。ありがとうございます。