第1回笑福亭たま・旭堂南湖二人会 於 お江戸両国亭

 昨日に引き続きお江戸両国亭で南湖さんの会、今回は同じく上方から噺家笑福亭福笑さんのお弟子さんたまさんとの二人会。
大阪に帰る余裕が無く特に若い噺家さんを聞く機会が少ない僕にとってこういう会はありがたい。
 客席は前の方に畳が引いてありほぼ満員、開場から少し立って到着したら既に後ろの椅子席はほぼ満員で偶然到着が同時刻になった知り合いと畳の桟敷席へ。

  • たま・南湖の事件簿

 まずはお二人がそろってご挨拶、この会の案内などした後、朝日新聞に招待状をつけることを条件に告知が掲載されていたことを知る。普段の落語会とも、南湖さんの会とも昨日の講談とも異なる客層でいったい何があったんだろうと思いましたがそう言うことでしたか。(後、たまさん出身大学落研関係者もいらっしゃていたようです)丁度僕のすぐそばに座っていた親子連れ。朝日新聞の告知を知ったようで、挙手アンケートの際、落語も講談の初めてと手を挙げていましたがお二人ともよく笑っていたように見受けられました。これを機会に落語ファン講談ファンがひとりでも二人でも増えればうれしいです。

 日本昔話にもよく出てきそうな、何も分からないまま隣の物まねをして失敗するお話。
生真面目すぎる加藤清正、何も分かっていないのに見栄っ張りな福島正則

  • 笑福亭たま 代書屋

 基本的に春團治師匠の代書屋なんだけど(たまさんは春團治師からではなく福笑師匠から習ったんだと言うことだが)それをここまで破壊するか(いい意味で)という代書屋でした。

 開演前から既に何台もカメラが設置されていた。(もしかしたら畳桟敷もこれのせいかも)なんでもCSのミステリー・チャンネルでこの高座が放映されるそうでこった入れごともなく時間内にきちんと終了。残念ながらうちでは見られませんが2月頃の放送だそうなので見られる環境にある方は時間が合いましたら是非。

 南湖さんの探偵講談に対抗して、こちらも現代物の新作刑事物。立てこもった犯人と人質、犯人の説得に当たる刑事とよくあるシチュエーションなんですがそこはそれ、福笑師匠の作ですから・・・。
 終わった後南湖さんとたまさん二人で挨拶に挙がった際、たまさんは初めての東京で緊張したこともあってどうも自分の不出来にご不満のようでしたがなかなかどうして大変楽しませて頂きました。たまさんも定期的に東京に来るつもりでまずは四月頃を予定しているそうです。うまくスケジュールが合えば足を運びたいと思います。