第4回こふんよ講談会in東京 於お江戸両国亭

旭堂小二三・一龍斎貞寿 挨拶
旭堂南陽 貧乏業平
一龍斎貞寿 隅田川のっきり
お仲入り
旭堂小二三 新撰組局中法度

 先月に引き続き足を運ぶ。今回も二〇人程度の入場者。両国亭であればまずまずの入りではないかな。
この回、旭堂小二三と旭堂南陽のお二人のネタはチラシに出ているが今日のネタは
お二人とも知らないネタ。普段上方講談に接する機会が少ないので聞いたことのないネタを聞けるのはうれしい。
まずは貧乏業平。業平といっても伊勢物語ではなく主人公は後の紀伊国屋文左衛門。いい男だったので業平と呼ばれる。
といっても主役はそこに出入りする道具屋さん。貧乏神業平に関わっては不幸になる。決して業平のせいではないんだけれど。
話が進むにつれ、どうせ今回もすっとは行かないんだろうなぁと思いながら聞いていると案の定・・・の繰り返し。
いや、でもおもしろかった。

 続いては今回のゲスト貞寿さん。近くの隅田川にちなんでとのこと。よく聞く愛宕山・梅花のほまれと話の構成はほぼ同じ。
家光が無茶を言ってそれを家来が何とかするという噺。ただ愛宕山よりもその前段の話もその後の話もこちらの方がおもしろい。
愛宕山があれだけかかるのならこの噺ももっとかかっていいと思うんだけど。たまたま僕がこれまで聞く機会がなかっただけかもしれないけれど。

 中入りを挟んで最後は小二三さんの新撰組局中法度。主人公は山南敬助。もちろん舞台は幕末。新作ということだがここで取り上げられている
エピソード自体は史実に基づいているよう。小二三さんの男前さがよりよく出た話。

 毎月最終火曜日開催のこの回、結構いい会だと思いますのでお時間のある方は是非。詳しいスケジュールはこちらでご確認を。
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/kofumi/