第4回松鯉・鯉風親子会

五郎正宗孝子伝 神田蘭
甚五郎桜 神田鯉風
出世の春駒 神田松鯉
西遊記〜祭賽国の段 神田鯉風
お仲入り
名人小団次 神田松鯉

 鯉風さんが真打ち昇進から毎年開いている会だそうで今年で四回目ながら足を運んだのは
今回が初めて。会の後打ち上げに混ぜてもらったのだがそこで松鯉先生が噺をしていたのを横で聴いたところによると過去三回は松鯉・鯉風対決という感じの名前だったそう。(記憶曖昧ながらそういうチラシを見たような気もする)今回は松鯉先生の方から会の名前にだめ出しが出て素直に”親子会”となったそう。真打ち昇進念願の師匠との二人会という鯉風さんの意気込みもわかる、でもまだ親子会という名前でいいんではないのかなぁ。

 鯉風さんの二席目西遊記、これは台湾に旅行した際に向こうの講談に似た演芸を見て挨拶に行ったらそのネタ本(?)を売っているお店を紹介されたそうで。中国の話芸を日本語に訳して演じているそう。そのせいもあってかまだ完全に自分のものになっていないような気がする。

 松鯉先生、一席目は最近あちこちで聴いている愛宕山曲垣平九郎の話。正直又これかと思いながらもやはり松鯉先生ひと味違う。
 で、トリネタの名人小団治、これがよかった。存じ上げなかったのですが講談の世界に入る前に歌舞伎の世界にもいたことがあったんですね。マクラでそのときの話に軽く触れて本編に入ったのですが大熱演でした。これまであまり神田松鯉を聴く機会が無かったのですがもったいないことをしたと思いました。又じっくり聞きたいです。