第22回らくごの芽 於ストライプハウスギャラリー

お席亭さん挨拶
立川三四楼 千早ふる
立川フラ談次 豆や
笑福亭里光 竹の水仙
お仲入り
立川三四楼 画用紙漫談
立川フラ談次 片棒
お楽しみ抽選会
 会場名を見ると分かるとおり普段はギャラリー。と言っても展示物がそのままあるのではなくこれまで出演した噺家さんの色紙(落語会にちなんで”芽”と言う文字を皆が書いている。但し真打の出演者は”樹”の文字を書いている)が飾られていたのだが今回はその色紙に加えてお席亭さんが書かれている出演した噺家さんの似顔絵が。隔月開催で今回が第22回、約4年間の集大成。僕なんか半年に一度でひーこら言っているのに毎回きちんとプログラムも作って本当に頭が下がる思いです。
 一番前には親子連れか小さな女の子が鎮座ましまし。こんなに小さなころから生で落語を聞く機会があればきっといい子に育つだろう。
 前回はいなかった開口一番、今日は三四楼さんが勤める。ただ切り替えがうまく行っていなかったのか、高座に上がってから2,3秒沈黙があってようやくいつものご挨拶に。落語本編はいつもより落ち着いていたような印象。
 フラ談次さんの一席目は豆や。本編よりもマクラでいろいろ紹介したさまざまな売り声が印象的。売り声によってそれぞれ特徴があると説明してくれたのだが大きな声を張り上げてその違いがあまりよく分からないものも。
 変わって今回のゲストは鶴光師匠のお弟子さん、里光さんの上方落語。といっても東京で修行し芸協の二つ目さん。竹の水仙やねずみと言った左甚五郎は結構好きなのでこのねたが始まったときはちょっとうれしい。こちらの噺家さんで何度か聴いていたのだが上方噺として聞くと雰囲気がやはり違う。竹の水仙を所望した細川越中守の家来で竹の水仙を買ってくるよう命じられた大槻玄蕃。一度は高すぎると勝手に判断して宿屋の亭主を殴りながらお殿さんに命じられて再度宿屋に伺う場面。恐縮しまくりの大槻玄蕃とこれ見よがしに上手に出る宿屋の主人。この対比が面白かった。
 お仲入りの後、当然フラ談次さんが高座に上がると思いきや登場したのは三四楼さん。スケッチブックを持って登場。フラ談次さんにぜひやって来いと言われて急遽あがるらしい。一枚ずつめくっていくと有名人の名前とその似顔絵が書かれている。でその名前で作った駄洒落を連呼していくもの。いや確かに面白いものもあるのだがなぜ突然三四楼さんが再び高座に上がったのかと思っていると。
 続いて高座に上がったフラ談次さんが事情を説明。立川流一門では毎年新年会に前座が師匠・顧問ほかそうそうたる面子が集まる中かくし芸をするのだが三四楼さんは今回疲労した画用紙漫談を披露するつもりなのだそう。で今日の開口一番でそのネタ見せを思ったそうだが、会が始まってすぐにそういう”珍芸?”を披露すると会の雰囲気が変わってしまうと言うことで急遽膝代わりでの出演となったよう。開口一番であがったときの落ち着きのなさももしかしたら落語をしないつもりで会場入りした影響があったのかな。
 で、肝心の落語のほうですが先日の東洋館でも披露した片棒。そのときも自信を持って演じていましたが今日もいい感じでした。
 いつもならここで終わりですが今回は年末と言うこともあって里光さん、三四楼さんも混ざって抽選会が。たぶん半分から3分の1の方に何か当たったと思うのですが僕はかすりもせず。1等の志の輔落語のチケットは上に書いた小さな女の子にあたりました。1枚だけなのでどうするのか分かりませんがうらやましい限りです