志らく一門会 於上野広小路亭

開場5分ほど前に到着するとすでに行列が。
しかも大部分が前月の一門会などでチケットをすでにお持ちの熱心なファン。
僕はすっかり忘れていて予約のメールを送ったのは当日の昼間。
当然受付まで届いていなかったが前売り扱いしてもらえた。どうもありがとう。

立川志ら乃 挨拶
立川らく兵 狸の札
前回のクラクラ寄席に”ケビンス亭ペーシー”の名前で前座を務めていただいた方。*1
志らく師匠が素人むけに開いているらく塾の生徒さんだったのだが正式に入門を果たし
プロの噺家さんの道を歩むことになった。
先に挨拶で上がった志ら乃さんによると入門したばかりで高座数も限られているためできるだけ配慮することにしたとのこと。
らく兵の名前がついたことは以前から聴いていたのだが高座を拝見するのは今回が初めて。はきはきとした声で丁寧に演じていた。

立川らく太 ろくろっ首
立川志らべ 天災
立川こらく 鰻屋
以上の3人が今月のトライアル、事前に師匠から指定されたネタを
披露、最後に師匠からの批評(酷評?)を受ける。
批評が的確で客席でなるほどなぁと思わされる。
らく太さん、声が少し低いので与太郎の噺にはちょっと向いていないかも。ただ無理に声色を使うより雰囲気で与太郎を演じたほうがいいのではないかなぁ。
志らべさんの天災、所々の要れごともはまってよかった。(師匠の評によると入れごとの大部分は志らくほか先輩師匠方のものだそうだが)
こらくさん、数年ぶりに聴いたが活舌が悪いのは相変らず。芸暦すでに10年だからなぁ。

お仲入り
立川らく八 反対俥
気合の入った俥が突っ走るのではなく芸者を揚げるあげないの形。初めて聴いたが調べてみるとこの形の反対俥もあるそう。

X      お楽しみ
木戸口でいただいたプログラムに”X お楽しみ”と記載されており
最初に登場した志ら乃さんも何をやるのか聞かされていなかったそうだが
緞帳が上がると登場したのは三味線をもった上手かららく次さん、らくBさん、こらくさん、志ららさん。真ん中の二人は高座の上に、両端のらく次さんと志ららさんはその脇に。四人でハトポッポを演奏した後それぞれの三味線経験など雑談。一番長いらくBさんはもう三年になるそうだがらく次さんはまだ1週間だそう。こらくさんにいたっては自己流でしかも三味線の胴裏が破れていた。
三味線に関するトークと言うか愚痴が終わった後、最後にもう一曲披露してくれたのは”ハトポッポ”でした。(初めて一週間の方もいるのでしかたないか)

立川志らく 妾馬
最後に志らく師匠登場。当たり前ながらこれまでに上がった人たちとはまったく違う。
志らく師匠の演出が少し過剰に感じてあまり好きではなかったこともあったのだが久しぶりに聞くと結構よかった。