女流〜林芙美子と有吉佐和子

posted with 簡単リンクくん at 2006.11. 2

関川夏央著
集英社 (2006.9)
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　谷口ジローと組んだ「坊ちゃんの時代」シリーズや文壇史評論を多数表している関川氏の新作。これまで読んだ作品は特定の作家をおいながら同時代の作家たちの交流に重点を置く印象があった。本作品も林芙美子と有吉佐和子の交流というか彼女たちがどういった形で交差するのか楽しみに呼んだのだが・・・。林芙美子の章と有吉佐和子の章が完全に独立している。あれあれあれと思いながら読み進めていくと最後の最後で。こういう交差をさせましたか。そして本書のメインタイトルが”林芙美子と有吉佐和子”ではなく”女流”であったことを改めて気づかされたのでした。