八月納涼歌舞伎(第一部) 於歌舞伎座

 相変らずカテゴリーがおかしいがご容赦を。
 先月神田阿久鯉さんの口演で慶安太平記をうかがった際に8月は歌舞伎座でやはり慶安太平記がかかると伺いこちらにも足を運ぶ。

・慶安太平記〜丸橋忠也
 前半の酔っ払い場面は同じような状況が続いて少し退屈。後半立ち回りシーンも最初の柱(さん?)を強引に取り外しての立ち回りも舞踊のようでちょっと退屈。立ち回りの後半、刀を持っての立ち回りになってからはようやく迫力が出てきた。戸板三枚組んで上に乗ってばたんと倒れるお決まりのパターンもあってこれぞ立ち回りと言った感じ。いや、それだけでも満足なんですが。

・近江のお兼
 そういや昔読んだ杉浦日向子さんの「百日紅」で主人公北斎の娘お栄をその男勝り振りから「近江のお兼」にたとえるシーンがあったなぁなんて思いながら拝見。
普通の舞踊に比べると馬が出てきたり相撲力士(でも肉襦袢なし)と掛け合いがあったり
・たのきゅう
 日曜日の花火大会の際すでに見に行った方からたのきゅうの脚本をわかぎえふさんが担当していると聞き幕が開くのを楽しみに待つ。
当然のことながら3階席から見ていたのだが、この舞台は舞台の中央にさらに円形の回転舞台があり周りの低い部分と円形舞台の上をさらに回転させながら効果的に見せていたがこの演出は1階席よりむしろ上から見下ろしたほうが分かりやすかったかも。
 ベースは落語といいながら日本昔話の世界をミュージカル風に演出。子役の初舞台と名題の披露目も重なり本当に楽しい演出。”萌え〜”や”あい〜ん”まで飛び出し大笑いしながら拝見させていただきました。夏休みらしい作品ですね。