私の戦後六〇年〜日本共産党議長の証言
本書もインタビュアーの問いかけに答える形式を取っており*1その文体は上に書いたようなまさに下々のものに語り聴かせる口調。聞きやすさがそのまま読みやすさにつながっていてすいすい読めてしまう。
内容はと言えばまぁ、共産党の実績を誇りまくるものだが細川日本新党以降、期間の長短はあるが多くの党が政権に入る経験したが唯一野党で居続けた立場から見直し語る戦後史は読んでいて素直に面白い。
社会党が左派共闘から中道へ大きく舵を切り、以後”共産党を除く”野党との合意なんて言葉が聞かれるようになって以後については少々恨み節も混ざっているか。勿論党に都合の悪いことは何一つ語っていないので全面的に受け入れるわけにはいかないが戦後史を見る一つの視点として読めば面白いかも。