三島由紀夫の二・二六事件

 書名は三島由紀夫二・二六事件となっているが読んでみると後二人合わせて三人にとっての二・二六事件を扱っている。残り二人のうち一人は首謀者として事件終結後死刑になった北一輝
 残りの一人はというと昭和天皇三島由紀夫北一輝二・二六事件をどう見たかも触れられているが、この事件を通じて二人が昭和天皇をどう見たかがが描かれている。北一輝は勿論三島由紀夫もまともに読んだことがないのだがなかなか面白く読めた。
 では、昭和天皇はどうだったのか。昭和天皇二・二六事件に対し厳しい態度で臨んだのはよく知られるところだがでは北一輝三島由紀夫をどう見たのか、それは本書を読んでのお楽しみ。読了後なるほどなぁと思わされました。