迎え火の山
お盆のイベントとして”迎え火”を復活させようと主人公工藤の友人で村の職員である土谷が奔走しているなか様々な謎の事件が起こる。本書を大きく3つに分けるとこの事件の経過が第1部。事件を追求する内この地域に伝わる伝承と”迎え火”の関係が明らかになっていくのが第2部。謎が明らかになった上で敵と対決するのが第3部、なんだけど。この第2部がやや間延びしすぎて第1部と第3部の間が間延びしているような気がする。いや、この第2部が”伝奇”のメインだから抜きにするわけにはいかないんだけどここに全力投球しすぎたのか最後の対決シーンは付け足しのようになってしまっているのが残念。しかも対決が終わったところで明らかになる敵の本当の目的ってどうかなぁ。”伝奇”部分はちょっと強引な拡大解釈がその分面白かっただけにちょっと残念。