玉川福太郎の浪曲英雄列伝(第1回) 於木馬亭

開演ぎりぎりに会場に飛び込む。僕は幸い予約していたのですが当日券では立見になった方もいたよう。
最初案内された席は最前列補助席だったのですが2つ並びで空いていたので後からいた二人ずれに譲ってもう少し後の通路側補助席へ。僕はどちらでもよかったのだが席を案内してくれた方が気を遣ってバニラの最中アイスをくれました。どうもごちそうさまでした。
開演前の話はこれくらいにしてさっそく本題へ。

玉川美穂子(曲師:沢村豊子) 寛永馬術 梅花折り取り
2月美穂子さんご本人の会*1では”牧野弥右衛門の駒攻め”だったが今回も馬術名人の話、有名な曲垣平九郎愛宕山神社 石段のエピソード。最初にご本人自ら述べていたがどうもお馬さんにご縁が深いよう。今日も少し緊張気味だったかな。

春野百合子(曲師:一風亭初月) 女殺油地獄
 こちらも前回の美穂子さんの会のゲスト澤孝子先生の”雪女”と同じく大西信行氏の翻案だそう。こちらは浪曲聞くのこれが数回目なので、関西節の良さとか関東節との違いなんて正直よく分からない。ただ、うまいと言うことは分かる。なんて言うんだろう。大阪弁と言うこともあって女性の台詞とのころは優しい感じでド迫力一本調子なんて分けないんだけど聞いていて引きつけられる。
ふとした合間のちょっと疲れたようなお顔を見て、ああ精魂込めてやってくれているんだと強く感じた。

玉川福太郎(曲師:玉川みね子) 清水次郎長伝より石松三十石船
石松三十石船と言えば広沢虎造なわけで僕も何度かCDやラジオで聞いたことがある。事前にいただいたパンフレットによると元々は初代勝太郎の十八番だったそう。二代目勝太郎が残したSP盤や虎造流を取り入れたそう。(当代勝太郎は三代目)強面なんだけど愛嬌のある笑顔で語る勝太郎節。チョコっと愛知万博なんて触れたりして楽しめました。次回は6月、まだ休みが取れるかどうか不明ですがうまく調整できればまた足を運びたいと思います。

あと、中入りには国本武春さん自らご自身の会のチラシをお客さん一人一人に配っていたし、帰り際客席で俳優の小林薫さんを帰りの地下鉄でボンボンブラザーズの髭の方(スイマセン、名前分かりません)をお見かけしました。