父子十手捕物日記(ISBN:4198921695)

父子十手捕物日記(徳間文庫)
鈴木 英治

出版社 徳間書店
発売日 2004.12.04
価格  ¥ 620(¥ 590)
ISBN  4198921695

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 ネット上で氏の作品を取り上げるサイトをなかなか見あたらないので俺しか読んでいないのかと思っていたらいつの間にか”超人気作家”(巻末徳間文庫最新刊広告紹介文より)。奥付を見ても初刷一月足らずで二刷りになっている。多作しかも何人もの主人公を使い分ける多シリーズで大丈夫かと心配したら、又新シリーズの登場。主人公の若手同心文之介、元同心で既に隠居した父丈右衛門、幼なじみの中間勇七と魅力的な登場人物がそろっている。残念ながら本作では文之介の剣の腕前は存分に披露されているとは言い難いが本作最後に登場した謎の浪人との対決が見られる次回作”春風そよぐ 父子十手捕物日記”(ISBN:4198921857)で見られそうだ。どの作品も一定のレベルを保っていると思うが初めて読んだ時の新鮮さに欠けるのも正直なところ。デビュー作”義元謀殺”(ISBN:4894568918)、第2作”血の城”(ISBN:4894569086)以来とんとご無沙汰の戦国モノが久しぶりに読みたいのだがこう売れっ子になってしまうとそれは贅沢な望みなのだろうか