新宿獅篭の会 最終回 於新宿永谷ホール

 初回・2回目に足を運んで以来ずっとタイミングが合わずいけずじまいだった獅篭さんの会、久しぶりにに足を運ぶ。客の入りはざっと15人くらいか。一番後ろに座ったんだけど後半最後尾隅っこに談之助師の姿もありました。以前来た時には風マン時代の志加吾さんの落語会の生き残り(僕もそうだが)を何人か見かけたが今日はその数も少なかった様に見える。お客さんも入れ替わったかな。

 昨日ひどいことを書いたブラッCさん、ごくごく普通に松竹梅を演じる。所々つっかえつっかえで妙に焦っているような気もしたし、決してほめられたモノではないがとりあえず聞けた。そう言えば7月に快楽亭一門会に足を運んだ時*1も普通に道具屋をやっていた。(それも聞けたモノではなかったのですぐ後に挙がったブラック師が松竹版道具屋をやるおまけ付きだったが)自分の会や新作の会以外では古典をやるように心を入れ替えたんだろうか。それはそれでかれの個性が失われそうでつまらないんだけど。
 次に挙がったのが猫ひろしさん*2。いただいたチラシによると1月に二日予定されている単独ライブも一日はソールドアウトだそう。落語よりコントとか所属するワハハ本舗のお客さんがついているんだろうか。高座を走り回りながらギャグを連呼するハイテンションコント。こういうのって最初にその世界に入れないとその後はずっと置き去りになるんだけど、案の定僕は置き去りでした。
 続いて歌笑師匠。大須を本拠地にされている噺家さんだと聞いていたのだが、本人が言うには”追い出された”そうで今は東京を本拠地にしているとか。前半実兄でもある先代歌笑の思い出話やら愚痴やら病気自慢やらがえらく長くて猫ひろしさんと同様なかなかその世界に入り込めず。後半のうどん屋はごく普通だったと思うが。
 以前伺った際は仲トリを幸福さんが努めてそのまま歌謡ショウでお仲入りだったんだが残念ながら今日は出番無し。名古屋でお仕事でもあったのかな。
 こしらさんの高座も久しぶり。自分で”落語ではない”なにかといっていましたが実は今日の中で一番まともだったかも。勿論こしらさん流なんだけど。
 で、メインの獅篭さん登場なんだけど、歌笑師匠が前半漫談後半うどん屋とたっぷり2席分時間を使ったこともあってマキ気味。最初は”鼠穴”をやるつもりだったそうだが時間が足りなさそうなので”短命”をと思ったらそれもこしらさんにやられてしまい結局はしょりながら(自分でも言っていた)季節はずれの”初天神”に。立川流にいたころから堂だったといえばそれまでなんだけど大げさというかわかりやすいというかもっとはっきり言うと”くささ”に磨きがかかってしまったよう。”鼠穴”ならまだしも”初天神”でその”くささ”はないんじゃない。一番最初にこの新宿の会は最終回と書いたが東京の会が無くなるわけではなく来年は2月から高円寺に場所を移して隔月で会を開くそう。詳しくは獅篭さんのサイトでご確認を。*3
 最後は獅篭さん、こしらさん、そしてブラッCさんが高座に上がってつい先ほど行われた韓国公演のお土産を含めた抽選会。僕は非売品(といってもロッテ免税店で配られているそうですが)ヨン様クリアファイルとハングルで書かれた(だから読めない)韓国公演パンフレットを頂きました。ありがとうございました。