第2回お江戸でうろこの会

違袖の音吉 旭堂花鱗
くず湯 笑福亭里光
太閤と易者 旭堂南鱗
お仲入り
金鯱物語 水谷風鱗
正直車夫 宝井琴梅
ご挨拶  旭堂南鱗

 第1回以来*11年ぶり二回目。
今回はなぜか東京かわら版にも掲載されておらずチラシもあまり見かけませんでしたがそれなりにお客さんも入っておりほっとしました。

 最初は花鱗さん、最初の挨拶、マクラでは前回も書いたとおり特徴的なのんびりとした高い声だったが本編にはいるといっぺん、ちゃんとふつうの聴きやすい声になっていた。

 里光さんのくず湯は初めて聞く噺。舞台は現代ながらすでに古典扱いになっている作品だそう。なるほど誰がやってもきちんと落語になりそう。

 頂いたプログラムでは琴梅先生の出番だったのだが南鱗先生が登場。そういえば里光さんも高座中ちょくちょく楽屋を覗いていましたがなるほどこういうことだったんですね。
 演目は以前矢作橋というタイトルで聴いたモノ。気持ちよく聴いていられました。

 お仲入り後は水谷ミミさんこと水谷風鱗さん。新作講談を名古屋で出演中のラジオでもよく掛けているそうで昨年に比べても落ち着いていたように思います。

 ここで改めて琴梅先生登場。何でも昼間のお仕事の打ち上げでついつい、というの場で版交代の原因だそう。黒田清隆と俥百台の話で終わってしまい警官との再会シーンがありませんでしたがこういう演出なのでしょうか。

 最後に改めて南鱗先生が登場してご挨拶、南鱗一門をはじめ三代目南陵の一門をどうぞよろしくと述べた中に四代目南陵がまるで存在しないような挨拶だったのはやはり致し方ないのかな。次回は又来年なのでしょうか。是非又伺いたいと思います。