闇の釣り人〜本所深川七不思議異聞

闇の釣人 本所深川七不思議異聞

闇の釣人 本所深川七不思議異聞

著者は元々新聞記者で科学部や文化部に在籍しながら釣魚史研究家としても有名な方。釣りをテーマにした時代小説も書いておられて
本書が3作目。過去2作も読んでおり本書も手を出してみた。副題に本所深川七不思議異聞とあるがではない。むしろ怪談話として世間に流布している噂の正体見たり枯れ尾花みたいな感じで種明かしをしていく。本題はもちろんその種明かしではなく闇の釣り人の方。
五代将軍綱吉の時代、詰まり生類憐れみの令がのおかげで釣りができなくなった時代に活躍する闇の釣り人。この闇の釣り人立ちがかっこよくって敵役が小憎たらしいんだわ。ということで時代小説がお好きな方には是非おすすめです。