円朝芝居噺　夫婦幽霊

posted with 簡単リンクくん at 2007. 5.13

辻原登著
講談社 (2007.3)
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　こういう本をネタバレせずに紹介するのは難しいね。ふとしたきっかけで速記記号で書かれた古い文書を手に入れた作者。苦心の末解読するとそれが三遊亭円朝口演の速記録、しかも全集にも収録されていないこれまで知られていなかった幻の作品の速記録とわかって・・・・。
この速記録を五回に分けて”翻訳”し現在によみがえらせたのが”夫婦幽霊”。この作品自体が謎解きミステリー仕立てになっており、各回末につけられた訳者注が”夫婦幽霊”成立の過程を追っていく作中作の形をとっている。巻末につけられた訳者後記が成立過程を追った解決編になっているんだけど・・・・。フィクション部分とノンフィクション（らしき）部分が混在しておりどこまで信用していいのかよくわからないんだが。とりあえず落語と読書が好きな人はすぐに手に取った方がいいよ。っていうか言われずともすでに読んでいるかな。