琉球ボーイズ〜米軍統治下の沖縄に大リーガーを本気にさせた男たちがいた
アメリカ統治下の沖縄。駐留軍の慰問にアメリカメジャーリーグ、デトロイトタイガースが訪れた。在沖縄米軍チームとタイガースとの試合に4人の日本人選手が参加していたと言う。その試合に参加した日本人選手への取材・インタビューを中心に構成されている。単純にタイガースとの試合だけでなく、当時の野球界のプロアマ対立、さらには日本の社会人野球大会への参加をしながら一方でアメリカ統治下であるという微妙な立場など、戦後沖縄の野球(もちろんプロ野球は無かったので社会人野球と高校野球)のおかれた状況がよく分かり大変興味深い。残念ながら当時の資料があまり残っておらず肝心のタイガースとの試合内容の詳細についてはあまりわからないのだが。
それを差っぴいても十分におつりが来る本だと思います。
野球関連の読み物がお好きな方なら楽しめること間違いなしです。