第2回将棋寄席 於お江戸日本橋亭

 昨年の第1回*1に引き続き足を運ぶ。前回も満席で分かっていたはずなのに、当日受付に行ってみると満員御礼で当日券はでていないといわれて焦る。たまたま僕の前に受け付けていた方の一緒に来るはずだった方がキャンセルだったそうでチケットを譲っていただき入場。ありがとうございました。と言うことで前半は後壁際で立見、中入りの時に前の方の座布団席に空席を見つけてそこに移動。その席のすぐそばに、植山悦行6段と中井広恵女流6段に娘さんの親子連れを発見。中井女流、生で初めて拝見しましたがテレビで見るより別嬪さんでびっくり。娘さんは似顔絵コントでバトルロイヤル風間さんに似顔絵描かれていました。他にもプロ棋士や将棋関係者いらっしゃったかと思いますが将棋ファンと言うより演芸落語ファンとして足を運んでいるので分からず。夢月亭清磨師匠や田辺一鶴先生のお姿も客席に発見。こちらももしかしたら他にもいらっしゃったかも。<こらこら無責任だな。

 当日の番組は以下の通り
・あっち亭こっち(長田衛) たらちね
・東京モンキーズバトルロイヤル風間+MISAKO) 似顔絵コント「女流棋士への道」
・仏家シャベル(湯川博士) 湯屋
玉川美穂子 関根金次郎 棋兄弟の契り
・高飛車お久美(山田久美) と金の謎
・お仲入り
桂九雀 恵比寿小判
・ビシバシ亭さちお(石橋幸緒) しわいや
二上達也湯川恵子 小唄 
・木村家べんご志(木村晋介) 錦の袈裟
 昨年の第1回将棋寄席では中原誠が高座に上がったが対談だったのでプロ棋士が芸を披露するのは今回が初めて。普段は天狗連の方の落語の感想は書かないのですがプロ棋士のお二方の感想を簡単に。
 まずは高飛車お久美さんの方。当日いただいたプログラムには高飛車お”くみ”とあるがめくりには確か高飛車お”久美”とあったと思う。”と金の謎”、ようは将棋根問。初高座でもあり教わったとおりやっていますよー、という感じ。客席から声がかかると一瞬つまってしまったがすぐに挽回。初高座とはいえ人前で話す機会はおおいだろうから高座度胸はある。
 続いてビシバシ亭さちおさん。しわいや本編はけちん坊の小咄で終わってしまったがそのマクラに触れた渡辺明竜王他将棋関係者ののしわいエピソードは面白い。こちらも高座度胸は満点でした。
 玉川美穂子さんの棋兄弟の契り、原作は仏家シャベルで高座にも上がったこの会のお席亭湯川博士さんの小説。これもネタおろしだったので一瞬調子が外れた場面もあったが噺として良くできている。是非又聞いてみたいし他のエピソードも含めてシリーズ化を期待。
 桂九雀さんの恵比寿小判、マクラによると本当はサゲまでほとんど将棋に関係ない噺だそう。今回は最初のご隠居さんとの会話で将棋に触れるが違和感なし。
 当たり前だが美穂子さんも九雀さんも高座姿雰囲気から発声まで素人とはひと味もふた味も違う。今回主役のお久美さん、さちおさんの出番がそれぞれプロの直後ってのは少し酷だったような気も。そう言うプレッシャーをはねのけた女流棋士お二人の高座姿はさすがでした。
 で、二上達也九段の小唄にも触れたいんだけどいかんせん生で小唄を聞いたことがほとんど無いのでなんと書いたらいいのか分からず。どうもすいません。
 終演後皆が参加できるというので打ちあげ会場まで足を運ぶ。先頭グループを歩いていたので一番奥に陣取ると九雀師匠と下座さんがそのテーブルに。これはラッキーと思っていたがお席亭さんから出演者関係者テーブルになるのでと席の移動を求められる。だったら最初からいっておけと正直不満にも思うが50人以上の参加者がいたので致し方ないか。ふと気がつくと座席が絶対に足りなさそうな雰囲気になったので会場でお見かけした落語ファンの方と一緒に席を立つことに。貴重な機会だし無理しても参加すべきだったかとも思うが素直に座っていられる気分でなかったので。二人ですぐそばの別の居酒屋に移動。僕のわがままにおつきあいいただきありがとうございました。