四派の深夜 於 新宿末広亭

 今回から始まった末広亭深夜寄席第2弾。会の名前にもある通り土曜日に開かれている落語協会若しくは落語芸術協会同じ協会二つ目四人による会ではなく
普段は末広亭に上がらない円楽党立川流を合わせた四派二つ目による深夜寄席。初回と言うこともあってか開演前木戸口前には少し行列も。最終的には椅子席がほとんど埋まっていたかな。

・春風亭昇輔 反対俥
 何でもこの会の言いだしっぺぇだそうで、これまでの経緯や会の趣旨などを話す。普段の深夜寄席は勉強会の意味合いもあるがこの会では受けるネタをやってもらいたいなんてことも。
で、本人の反対俥。初回にお客さんがたくさん入って感動しているようで元気なんだけどその元気がどうも空回りしているような気が。

・鈴々舎わか馬 欠伸指南
 昇輔さんの空回り気味に元気な高座の後だけに余計に落ち着いた感じが目立って良い。でもって所々毒を吐く発言は相変わらず。

立川談修 紙入れ
 ここからは末広亭初体験組。マクラではやはりそのことに触れながら本編へ。言われてみれば確かに地震に触れた落語ってあまりないかも。
正直無難にまとめたかなという感じもしないではないんだけど普段末広亭に来ている人に談修さんの存在はアピールできたんじゃないかなぁ。

三遊亭好二郎 風呂敷
 こちらも末広亭初体験の好二郎さん。時間が押していたそうで(昇輔さんによる会の趣旨説明が長すぎたのが原因と思うが)あまりマクラは振らず本編へ。こちらも無難にまとまっていたかな。
この会は隔月1回だそうだが立川流円楽党は二つ目の人数がそう多くないから次の高座すぐに回ってくると思うので次回はもう少し強く個性を出してもいいような気がする。(勿論談修さんも)