以前
森達也氏の
下山事件(シモヤマ・ケース)
*1や諸永裕司氏の葬られた夏 追跡・
下山事件*2を読んだ。どちらもある証言者が、法事で集まった親類から、自分の祖父が
下山事件に関わっていたと聞かされたのが話の発端となっている。その証言者がこの本の筆者
柴田哲孝氏。いや大変面白かったしほぼ全容が解明されたと自信を持って記す筆致が心地よい。ただ事件そのものの解明が終わりその背景に隠されていたものへターゲットが移ったとたん話がえらく大きくなる。勿論ここに記された事件の背景が正しいか妄想七日の判断は僕には出来ない。なるほどそうかも知れないなぁと思える記述なのだが妄想というか
トンデモ本一歩手前に近づいてしまったように思えて仕方がない。もしかしたら
下山事件の決定版的な本になるのかも知れないのに少し惜しい気がする。