木本 正次
学陽書房 (2001.11)
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大軌(=
大阪電気軌道)が関西の一ローカル線からから
近鉄(=
近畿日本鉄道)と呼ばれ関西
大手私鉄五社の一角を占めるまでに成長するまでの経緯を追うノンフィクション小説。元は昭和四十九年に刊行されたものが平成十三年折からの
プロジェクトXブームにも乗り復刊されたもの。まぁ、良くある企業成功物語の一つといえるが大阪から名古屋を経由してやがては東京まで私鉄による第二の
東海道線を作ろうとする意気込みは良く伝わってきた。あと
三菱グループとの関わりはその部分だけで番組が一本作れそう。実は
プロジェクトXって一度もまともに見たこと無いんですけど
近鉄あるいは関西私鉄って取り上げられたことあるんですかね。もしあるのなら一度見てみたいかも。以前読んだ”側近No.1が語る西武王国その炎と影”
*1でもそうだったが本作でも敵役は
五島慶太。まぁそれだけ戦前の鉄道行政には影響力を持っていたってことなんだろうけど本作で
はえらいみみっちいけちんぼのくせにいろんなことに口を出す本当にいやな奴として描かれていました。実際のところはどうなんですかね。