一輪の花〜父子十手捕物日記(ISBN:4198921989)

一輪の花(徳間文庫)
鈴木 英治

出版社 徳間書店
発売日 2005.02.04
価格  ¥ 680(¥ 648)
ISBN  4198921989

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 鈴木英治の父子十手捕物日記シリーズ第3弾、実は第2弾の”春風そよぐ”*1は未読なんだが、図書館頼みの身なので文句は言えない。
 本作もこれまで同様時代劇ミステリー。主人公の同心文之介とその父丈右衛門の活躍よりもむしろ犯人側の動機と人間関係に重点がおかれる。スカッとした読了感は感じられないがそれでも読んでいてやめられない強い力が感じられる作品。事件とその解決の過程はずっしりと重いが主人公親子やそれを助ける十手持ち勇七他魅力的なキャラクターがそれを救ってくれる。ここのところ鈴木氏の著作がまた立て続けに刊行されているようだ。追っかけるほうも大変、大変。<図書館頼みの癖に贅沢言うな。