落語ルネッサンス 第1回創作落語の会 於 池袋 蔵之助

 雑誌やネットで作品を発表しているライターさんが書いた落語をプロの噺家さんが高座に掛けると言う趣旨の会。mixiで知った時には関連コミュで参加表明していた人は20人くらいだったのでそんなモノかとのんびり出向いたら会場となった居酒屋の座敷は満員、90人くらいの入りでまずびっくり。

  • 笑福亭里光 動物園
  • 昔々亭健太朗 ネタミセ(作 寺崎美保子)
  • 春風亭柳太郎 長男(作 石井学)
  • お仲入り
  • 三笑亭月夢 メジャーへの道(作 石原壮一郎
  • 春風亭鯉枝 今朝未明東京の片隅で(作 奥原剛)
  • 春風亭鯉太 くまのプーさん(作 林雄司

 mixiコミュでのやりとりから作品が挙がってから実際に高座に掛けるまでほとんど日がないことを知っていたので正直どうなるだろうと思いながら足を運んだが少なくとも何じゃこりゃとか、ふざけるなよという作品はなかった。作家さんも噺家さんもガンバ亭多用でどうもお疲れ様でした。その裏返しでもあるのですが作家さんから噺家さんへもう少し前に渡せていればもっと錬れたモノになったのではないかとも思いました。自分も投票し実際、1位と2位になった”長男”と”メジャーへの道”はおそらく今後他の高座でかかる可能性があるのではないかと思います。(”メジャーへの道”はその出来ではなく内容から普通の定席に掛けるのはどうかという気がしないでもないですが)残りの三席も時間配分も含めてもう少し練り直せば充分他の高座にかかる可能性のある作品だと思います。普段あまり落語に接していないライターさんが書く落語というのはこういうモノなのだなぁと言う意味でもとても新鮮でした。一位の”長男”を書いた石井さんは普段は営業をやっているサラリーマンでライターでもない本当の素人さんとキキ驚きました。打ちあげでお話しさせていただいたところご本人もやる気になっていましたが是非今後も書き続けてもらえればと思います。最初はどんな会になるのか不安でしたがおそらく(どれくらい期間があくか不明ですが)第2回も実施されると思います。次回以降にも期待したいと思います。その節には今回のように台本を4日前に噺家さんに渡すなんて無謀なことはやめてせめて一ヶ月前には渡してもらえればもっと充実した会になるのではないでしょうか。