一方モルディブでは

 昨日の日記で今回の地震津波災害に対するミャンマー政府の対応についての記事を引用したが*1、同じ読売新聞にモルディブ政府の対応に関する記事が掲載されていた。

津波で揺らぐモルディブ政権、政府対応に高まる不満
 【マレ(モルディブ)=飯塚恵子】インドネシア・スマトラ島沖地震による津波で大きな被害を受けたモルディブで、一連の政府対応に対する国民の不満が高まっている。
 同国では、26年間にわたって政権の座にあるガユーム大統領への批判が昨年から急速に高まっていたが、国家的危機に直面し、不満が表面化しそうな勢いだ。
 「政府の対応が遅いために、通信回線は半分が復旧せず、支援物資の多くはまだマレの港に積まれたままだ」
 マレ市内の28歳の男性会社員は28日、こう不満を漏らした。27日には、大統領官邸の前で100人規模の若者が集まり、政府に被災対策を急ぐよう求めたという。
 モルディブでは、異例の長期政権を握り、反政府運動への弾圧を強めるガユーム大統領に対する批判が昨年から急速に高まった。2003年9月には、マレ近郊の刑務所内で囚人が死亡した事件を発端に、初めての大規模暴動が起きた。今年8月半ばには、マレ中心部にある「共和広場」に約1万人が集まり、初めての反政府集会が開かれた。(後略)

 実情がよくわからないので政府として全力を尽くしたが結果として対応に遅れがあったのかそれとも本当に政府の対応に問題があったのかよくわからない。今回のような突発的な大災害に対して万全の対応が取れる政府が存在するのかと言うと疑問。しかし国民の不満が高まり反政府運動が盛り上がるきっかけになることは想像できる。軍政が引かれているミャンマーモルディブを単純に比較することはできないが、ミャンマーでも同じような兆しが見られる可能性はないんだろうか。