第1回将棋寄席 於 お江戸日本橋亭

 東京かわら版の四こま漫画だけでなく将棋関係の漫画も描いているバトルロイヤル風間さん他が出演する落語会。中原誠永世十段(というか現日本将棋連盟会長)も出演すると言うので足を運ぶ。今日は竜王戦最終第七局の二日目で将棋ファンはみなそちらに注目しているから予約などしなくでも大丈夫だろうと思ったのが大間違い。前の畳席も後ろのいす席も大入り満員。予約順の指定席制で遅れているかた、中入りでお帰りになった方もあって少し空きは合ったんだけど今日は夜勤なので中途で失礼することが決まっていたので入り口付近で立ち見。

 天狗連の方の感想はいつも書いていないので今日も省略。ただ、木村弁護士は普段テレビに出ている分馴れがあるのか結構達者だった。
 お目当ての中原会長、聞き手で将棋観戦記者湯川恵子さんとそろって登場。まず始めに今日の竜王戦の結果を簡単に報告の上、中原会長の思い出話を。
 何でも二日制のタイトル戦の時など夜リラックスして十分に睡眠をとるために落語を聞いていたり若い頃はちょくちょく東横名人会にも足を運んでいたとか。
 座談のタイトルにある志ん生の落語を生で聴く機会はなかったそうだが、奨励会の頃旧本牧亭一階にあった将棋道場で噺家さんや講釈師に師匠の代稽古に通った際、リハビリ期間中の志ん生の姿をよく見ていたそう。ただ、中原会長は直接志ん生を指導した覚えはなく、返す返すも残念だと語る。ところが湯川さんが取材したところによると志ん生は生前”俺はあの中原誠と将棋を指したことがある”と自慢していたそう。どちらが本当かわからないがいかにも志ん生らしいエピソードではある。(えらそうに描いてますが僕はもちろん生・志ん生には間に合っていない世代です)

 九雀さんの落語、タイトルだけ聴くと古典なのかなと思ったら新作。交流の深い本間五段との飲み屋での会話からできたらしい。かなりよくできた話で若干説明が必要で九雀さん自身途中で少しこぼしながら説明していましたが将棋に縁のない会場で掛けても十分に通用する噺。僕は始めて聴いたがきっとこれまで何度も高座にかかっているのではないかな。

 鹿の子さん、サイトの日記*1はいつもチェックしていたんですが高座は初めて拝見。ただ、時間の都合もあってか本当に簡単な小噺。その後、将棋にちなんだ文句の唄とかっぽれを二つ踊って退場。

 残念ながらここで時間切れで最後まで見られなかった。終演後は中原会長も交えての打ち上げにも会費制で一般客も参加できたようで残念。これだけ盛況であれば次回以降も続くのではないかな。